インバウンドとゲスト理解

民泊のゴミ分別を海外ゲストに伝える|5 言語の貼り紙ひな型

民泊のゴミは事業系ごみで、ゲストにお願いするのは「宿の中の決まった箱に分けて入れる」までです。分別の箱の決め方、貼り紙の作り方、そのまま使える 5 言語のひな型をまとめました。

🍎宿りんご通信編集部

公開

ゴミ分別5言語例文貼り紙近隣対応

民泊のゲストにお願いするのは、宿の中の決まった箱に、分けて入れるところまでです。民泊から出るゴミは事業系ごみとして、ホスト(住宅宿泊事業者。管理を委託している場合は管理業者も)が責任を持って処理します。家庭ごみとしては出せないので、ゲストに地域のゴミ集積所へ出してもらうことはできません。

住宅宿泊事業では、ゴミの捨て方をゲストに説明することが法律上の義務で、外国人ゲストには外国語で説明します。この記事では、宿の中の分別の箱の決め方、伝わる貼り紙の作り方と、そのまま使える 5 言語のひな型をまとめます。ほかの約束ごとと合わせた書面は「民泊ハウスルールのテンプレート」で扱っています。

ゲストに伝えること、伝えないこと

住宅宿泊事業のガイドラインは、ゴミについて次のように整理しています。

  • 住宅宿泊事業で出たゴミは、廃棄物処理法に従い、事業活動に伴って生じた廃棄物として事業者が責任を持って処理する
  • 事業者はゲストに、市町村の分別方法に沿って、事業者が指定した方法(宿の中の適切な場所に捨てることなど)で捨てるよう説明する

自治体の案内も同じ考え方です。東京都新宿区は、民泊のゴミは家庭ごみとして出せないこと、宿泊者にごみの排出をさせてはいけないこと、清掃スタッフも家庭ごみの集積所に捨ててはいけないことを明記しています。仙台市も、住宅宿泊事業に伴うゴミは「事業ごみ」として処理するよう求めています。

これをふまえると、ゲストへの説明は次のように分けられます。

ゲストに伝えることゲストに求めないこと
どの箱に何を入れるか自治体の細かい分別表を読み込むこと
箱がいっぱいになったときの置き場所収集日を覚えて集積所へ出すこと
生ごみや瓶の扱いなど、宿のお願い自治体の指定袋を買うこと

回収の手配(許可業者への委託など)はホスト側の仕事です。自治体によって扱いが違うので、営業している市区町村の廃棄物の担当窓口で確認してください。

分別の箱の数を決める

ガイドラインは「市町村の分別方法に沿って」とする一方で、捨て方は事業者が指定できるとしています。宿の中の箱は、**自治体の区分から処理に必要な分け方を残し、ゲストが迷わない数(3〜5 個)**にまとめるのが現実的です。

架空の記入例として、よくある分け方を挙げます。実際の区分は、自治体の分別方法と、回収を頼む業者の受け入れ方に合わせて決めてください。

宿の分け先入れるもの(例)ゲストへのお願い
① 燃えるゴミ生ごみ、紙くず、ティッシュ生ごみは水気を切る
② プラスチックお菓子の袋、食品のトレイ、ラップ汚れは軽く落とす
③ 缶・びん飲み物の缶、びん中を空にする
④ ペットボトル飲み物のペットボトルキャップとラベルは②へ
⑤ 箱に入れないもの電池、モバイルバッテリー、スプレー缶、割れた食器箱の横の棚に置く

電池やスプレー缶など、混ざると危ないものは「箱に入れずに置いておく」場所を決めておくと、清掃のときに仕分けられます。新宿区は、モバイルバッテリーなど充電式の電池が入った製品を燃えるゴミに混ぜないよう、特に注意を呼びかけています。

事業活動から出るプラスチック・缶・びんは、産業廃棄物として扱われることがあり、燃えるゴミとは委託先の許可の種類が変わる場合があります。箱をまとめる前に、回収を頼む業者がどの分け方で受け取れるかを確認してください。

伝わる貼り紙の作り方

分別の説明は、言葉より見た目で伝えるほうが確実です。

  1. 箱と貼り紙に同じ番号と色をつける:「① 燃えるゴミ=赤」のように、貼り紙の見出しと箱のシールをそろえる
  2. 入れるものの写真やイラストを添える:ペットボトル、缶、お菓子の袋など、実物に近い絵
  3. 貼る場所は箱の真上:キッチンの壁、または箱のふた。ハウスマニュアルの中だけに書いても、捨てる瞬間には読まれません
  4. 最後の 1 行で「外に出さないで」:退室の日に、親切心から外のゴミ置き場に運んでしまうゲストがいます
  5. 予約確定後のメッセージでも一度伝える:到着前に「分別があります」と知っているだけで、守られやすくなります

Airbnb も、ゲストが守る基本のルールとして「ゴミを指定されたゴミ回収容器に捨て、過剰な量のゴミを捨てないよう配慮すること」を定めています。予約サイトのハウスルールにも同じ内容を書いておきましょう。

そのまま使える 5 言語の貼り紙ひな型

上の 5 つの箱に合わせた架空の記入例です。箱の数や中身は、自分の宿に合わせて書き換えてください。

【日本語】
ゴミは分けて、この箱に入れてください
① 燃えるゴミ:生ごみ・紙くず(生ごみは水気を切ってください)
② プラスチック:お菓子の袋・食品のトレイ・ペットボトルのキャップとラベル
③ 缶・びん:中を空にしてください
④ ペットボトル:キャップとラベルを外してください
⑤ 電池・モバイルバッテリー・スプレー缶・割れた物:箱に入れず、横の棚に置いてください
ゴミは外のゴミ置き場に出さないでください。ホストが回収します。

【English】
Please sort your trash into these bins
① Burnable: food waste, paper (please drain excess water from food waste)
② Plastic: snack bags, food trays, PET bottle caps and labels
③ Cans and glass bottles: please empty them
④ Plastic (PET) bottles: please remove the caps and labels
⑤ Batteries, power banks, spray cans, broken items: do not put them in the bins; leave them on the shelf next to the bins
Please do not take trash to the outdoor collection point. We will collect it.

【简体中文】
请将垃圾分类后放入这些箱子
① 可燃垃圾:厨余垃圾、纸屑(厨余垃圾请沥干水分)
② 塑料:零食包装袋、食品托盘、塑料瓶的瓶盖和标签
③ 易拉罐・玻璃瓶:请倒空
④ 塑料瓶(PET 瓶):请取下瓶盖和标签
⑤ 电池・充电宝・喷雾罐・破损物品:请勿放入箱内,放在旁边的架子上即可
请不要把垃圾拿到室外的垃圾收集点,由房东负责回收。

【繁體中文】
請將垃圾分類後放入這些箱子
① 可燃垃圾:廚餘、紙屑(廚餘請瀝乾水分)
② 塑膠:零食包裝袋、食品托盤、寶特瓶的瓶蓋和標籤
③ 鐵鋁罐・玻璃瓶:請倒空
④ 寶特瓶:請取下瓶蓋和標籤
⑤ 電池・行動電源・噴霧罐・破損物品:請勿放入箱內,放在旁邊的架子上即可
請不要把垃圾拿到戶外的垃圾放置區,由房東負責回收。

【한국어】
쓰레기는 분리하여 이 상자에 넣어 주세요
① 타는 쓰레기: 음식물 쓰레기, 종이류 (음식물 쓰레기는 물기를 빼 주세요)
② 플라스틱: 과자 봉지, 식품 트레이, 페트병 뚜껑과 라벨
③ 캔・유리병: 안을 비워 주세요
④ 페트병: 뚜껑과 라벨을 떼어 주세요
⑤ 배터리류・보조배터리・스프레이 캔・깨진 물건: 상자에 넣지 말고 옆 선반에 놓아 주세요
쓰레기를 밖에 있는 쓰레기 집하장에 내놓지 마세요. 호스트가 수거합니다.

よくある失敗と直し方

よくある失敗原因直し方
退室の日に、外のゴミ置き場に出されていた自分の国の習慣どおりに片付けた貼り紙とチェックアウトの案内に「外に出さないで」を書く
ペットボトルがキャップつきのままキャップの行き先が書いていない④の貼り紙に「キャップは②へ」と矢印で示す
生ごみの汁で箱が汚れる水気を切る習慣がない①の箱に水切りネットを備え、貼り紙に絵で示す
連泊中に箱があふれ、分別が崩れる箱の大きさが泊数に合っていない予備の袋と置き場所を案内する。長期の予約は途中の回収を決める
分別がほぼされていない貼り紙が箱から離れている貼り紙を箱の真上か、ふたに移す

分別が守られないときは、ゲストを責めるより、貼り紙の場所と書き方を見直すほうが早く改善します。最終的な分別の区分と回収の方法は、営業している自治体の案内で確認してください。

よくある質問

Q. 民泊のゲストに、ゴミを地域のゴミ集積所へ出してもらってもいいですか?

民泊から出るゴミは事業系ごみとして、事業者が責任を持って処理します。東京都新宿区のように、家庭ごみとして出せないことや、宿泊者にごみの排出をさせてはいけないことを明記している自治体もあります。ゲストには宿の中の決まった場所に入れてもらい、回収はホスト側で手配しましょう。

Q. 分別の区分は自治体と同じにしないといけませんか?

ガイドラインでは、市町村の分別方法に沿って、ホストが指定した方法で捨てるよう説明することとされています。宿の中の箱は、自治体の区分から処理に必要な分け方を残し、ゲストが迷わない数にまとめるのが現実的です。まとめ方は、回収を頼む業者と相談して決めてください。

Q. ゴミの分別の説明は義務ですか?

住宅宿泊事業では、ごみの処理に関し配慮すべき事項をゲストに説明することが法律で義務づけられています。外国人ゲストには外国語で説明します。

Q. 連泊中のゲストのゴミはどうすればいいですか?

箱があふれると分別が崩れやすくなります。連泊が長い予約では、途中の回収日を決めて伝えるか、予備の袋と置き場所を案内しておきましょう。

出典・参考

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